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  • 執筆者の写真瀬川久志

反芻動物のメタン対策ーカギケノリの養殖とサプリのサプライチェーンの構築ー

更新日:2023年1月10日


 強力な温暖化効果を持つメタンmethanが、日夜、牛などの反芻動物の胃から吐き出されています。放牧から畜舎での大量飼育へ進み、牛たちに罪はないのに、悪者扱いされています。しかし、牧場ビジネスの観点から、効率的大量生産が行われている以上、メタンの削減は飼育者、消費者の義務です。言い逃れはできません。餌1kgにわずか5gの乾燥カギケノリAsparagopsisを与えるだけで、methanは激減します。いま、世界中でAsparagopsisの陸上、海中養殖技術が確立され、サプライチェーン網の整備が進んでいます。確かにヴィーガン主義者のいうように。倫理的、宗教的。情緒的理由から牛などの肉の過剰消費は罪なことなのでしょうが、いったん覚えた味覚と消費行動を変えることには無理があるのでしょう。私は寺院の生まれで、小さいころから経済的な理由もあったのでしょうが、あまり牛肉は食べないで成長しました。かしわや鶏肉は結構食べた記憶があります。先日ネパール出身の留学生と話していたら、ヒンズー教の教えで。牛肉は食べないのだそうです。ウルグアイ、ブラジル、アルゼンチンと続き、アメリカ、パラグアイと続いています。必ずしも人口や国力を反映しているわけではないのですね。

 それはともあれ、牛のメタン対策は国連が公約を掲げてから、国是となり牛の牧畜・酪農事業者の頭を悩ませているのは事実です。牛を旧来の放牧に戻せばメタン排出は減少しますが、そうすると市場メカニズムによって、牛肉の価格は高騰し、閉鎖する牧場が続出するでしょう。したがって、メタン抑制飼料サプリメントによって、牛の飼育頭数を温存すれば、地球温暖化対策と牧場経営は両立するのでしょうが、牛に言わせれば、牛の大量殺戮を維持するための人間のエゴだということになるのでしょう。








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