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  • 執筆者の写真瀬川久志

 犯罪の社会性を考える

 毎日毎日世界中で事件が起こっています。種類は多種多様、事件と言っても法に触れるとまではいかない、文字通りの事件から犯罪行為、凶悪犯罪から、軽犯罪程度の犯罪まで、私たちは「犯罪」に囲まれて生活を送っています。犯罪には単なる恨みつらみに起因する犯罪から、カネ目的の経済犯罪まで実に多種多様です。民法、刑法、道路交通法、政治資金規正法、経済法、地方自治法など様々な法体系に照らして犯罪の種類も多様で、私たちは犯罪の海の中で暮らしや、経済を成り立たせています。

 オウム真理教事件は記憶に新しいのですが、これに類似したマインドコントロールを手段にして私利私欲を図る旧統一教会による事件は政治の世界まで汚染した言語道断の事件ですが、被害者救済の方向へ一歩を踏み出したようです。今後、宗教二世の根本的な救済のために、さらなる措置が取られることを期待しています。それにしても、この旧統一教会による犯罪の数々。もしも山上による安倍元首相の殺害事件がなかったら、いまだ持って水面下で信者の収奪と人権侵害、政治の私物化が進んでいたことを思うと、山上の犯罪は決して許されるものではなく、厳罰に処すべきだとは思うが、歴史の綾というべきか、「起きるべくしてして起きた」事件というべきでしょう。

 昨日の報道番組で、ある古参の政治家が言っていたように、「安倍政権からどこかがおかしくなり始めた」と考えるのは、決して私だけではないでしょう。事件には社会性があり、政治性があります。また、社会全体の道徳、倫理、規範などの価値観の変化によって事件の性格が変化し、裁判所、検察、警察、弁護士などの判断にも大きな影響を与えるのでしょう。私は、犯罪の専門家ではありませんが、経済学を中心に広く社会科学を学ぶものとして、「犯罪」には大きな関心があります。

 年齢からして、もう「犯罪社会学」なる分野に挑戦するだけのエネルギーはありませんが、HPに軽い気持ちで考えを出そうと思います。昨日1月6日、成田を飛び立っ博多行きたジェットスターに爆発物を仕掛けたという電話がドイツからあり、急遽名古屋空港に着陸し、乗客がスロープで脱出しました。これは「威力業務妨害」に当たる犯罪ですが、犯人の目的は一体何なんでしょうか。コロナの日常化が進むちょうどこの時期に、爆破予告があったことは、私の記憶には存在しません。コロナの終焉が近いことと新たな変異種の危険性が叫ばれる狭間の中で起きた事件です。犯罪は経済・社会の変化の中で変化・進化していきます。犯罪者もまた変化、進化してきます。新型ウイルスの出現は、犯罪の社会性にも変化を与えたのではないでしょうか。

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